アタマジラミ(頭じらみ)

アタマジラミ(頭じらみ)

  • 髪の毛は男の子であれば坊主にするのが一番早い解決策ですが、それができない場合や女の子は髪の毛を短く切ると駆除がしやすいです。しかし、そこまでしなくてもしらみ駆除はできますので、あまり神経質にならず根気よく家庭で駆除してください。ヘヤ―カットは床屋や美容院ではなく家庭で行ってください。
  • 再感染や家族に感染が広がらないようアタマジラミ駆除後はしらみの死骸をビニール袋に入れ密閉して処理し、作業を行った場所は掃除機をかけてきれいに掃除し、衣類は60℃以上の湯で浸した後、洗濯をしてください。くしは熱湯で数分煮沸してください。

≪効果的なアタマジラミの駆除方法≫

シラミ駆除用くし(手動)

シラミ駆除用くし(手動)

メリット

  • 電動コ―ムと同様化学薬品を使用しないため子どもにも大変安全です。
  • 電池1個分の費用もかからないため一番手軽で安価です。
  • 卵の駆除が唯一できるので、完全退治が早くできます。

[準備]

しらみ駆除準備

  • シラミ駆除用の櫛目の細かいくし
    (ニットフリーターミネーター、ライフマイスターコ―ム、ハイコ―ム)
  • 髪留めクリップ
  • 粘着テープ
  • 虫めがね
  • 部屋が暗い場合は蛍光灯

[駆除の仕方]

  1. 髪が塗れた状態でシラミを探します。
    丁寧にシャンプーをしてください。コンディショナーは使用してはいけません。コンディショナーがコーティングの役割を果たし、シラミをコートしてしまいます。シャンプー後はタオルで水気を取ります。
  2. 髪を梳かした後、髪を少しずつ小分けし、小分けした一束の髪の生え際にシラミ駆除用くしを当てて、髪の毛の根元を押さえて根元から毛先まで梳きます。
    部屋が暗い場合は蛍光灯を使ってください。小分けした髪を髪留めクリップで留めるとやりやすくなります。卵の抜け殻も取り除くため、しっかりと頭皮の部分から梳いてください。シラミと卵を完全に取り除くためにくしは少しずつ動かしてください。
    多少痛みが伴うことがありますが、ちゃんと毛先まで引き抜きましょう。虫めがねを使うと見つけやすく、フケ、ヘヤーキャストや卵の違いも見分けが付きやすくなります。

    ≪しらみの卵とヘヤーキャストの違い≫

    しらみの卵

    しらみの卵
    • 髪の内側、両耳の裏側から後頭部にかけて多く発生する。
    • 直径約0.5mmで丸型。
    • 髪の根元から2〜3cmに産卵。
    • 毛を取り巻くようにくっつき、なかなか取れない。
    • 卵の抜け殻はすぐに取れる場合がある。

    ヘアーキャスト

    ヘアーキャスト
    • 形は一定ではなく、ひらべったくくっついている。
    • 手で簡単に取り除くことができる。
    • マカロニ状の形をしており、髪の毛を包むようにくっ付いている。
    • 卵より小さく地肌の近くにある。
  3. くしの歯に挟まった卵やシラミは手で取り除き、卵は潰し、シラミは殺します。死骸は用意しておいた粘着テープに貼り付けます。
    歯ブラシ、爪楊枝や針などを使うと取りやすいです。その後くしを洗います。この作業を小分けした髪一束ごとに行います。一度使用するごとに水で洗い流してください。光にかざすとちゃんと取れているか確認できます。
  4. 側頭部から後頭部を中心に頭皮全体を“シラミつぶし”調べます。
  5. この作業を3日間続けてください。
    幼虫は産卵をしないので、成虫になるまでの2週間に完全駆除できるよう続けましょう。

アドバイス

  • 駆除の前に通常のブラシでからみをしっかり取りましょう。
  • くしはひっくり返さずに同じくし面で梳くようにしましょう。
  • ケープを肩にかけると衣類の肩にシラミが落ちるのを防ぐことができます。
  • ビニールシートを敷いてその上で駆除すると落ちたシラミを見つけやすくなくなります。
  • 使用したケープやビニールシートはビニール袋に入れ密閉した状態で捨てるか、60℃以上の熱処理を行ってください。

注意
くしは子どもの手の届かない場所に保管してください。